DETAIL
アメリカのオレゴン州に在るケリー・フォックス・ワインズのピノ・ノワール。
オレゴン州はカリフォルニアの北、ワシントンの南に位置します。フランスのブルゴーニュとほぼ同じ緯度にあり、その冷涼な気候からピノ・ノワールの銘醸地として知られています。
造り手ケリーが幼い頃から住んでいたここウィラメット・ヴァレーは、オレゴン海岸山脈とカスケード山脈に挟まれた場所。優れたワイナリーが多く存在し、その数はオレゴン州全体の60%以上にもなるのだとか。
このミラバイに使われているピノ・ノワールは二つの異なる畑から収穫されたもの。どちらもレッド・ジョリーと呼ばれる火山性土壌の畑で、フィロキセラの被害を受けていない自根の古いぶどうが植えられています。
ややオレンジがかった明るいルビー色。野苺や木苺、アセロラなどの赤い果実が柔らかく甘く香ります。重なるように華やかなバラの香りや、心が落ち着くような森の下草や枯れ葉の香りも。
きれいでしっかりした酸味と控えめなタンニンがあり、豊かなミネラルが長く続きます。
ミラバイとは、16世紀のインドの聖人で、詩人でもある女性のこと。残された愛の詩は、現在でもインド各地で広く愛唱されているのだそうです。ケリーがどんな意図で彼女の名前をつけたのかはわかりませんが、体に染み入るような美しいワインです。ぜひお試しください。