DETAIL
イアゴ・ビタリシュヴィリはジョージアのワイナリー。ジョージアは、以前のグルジアです。平成27年4月に名前の呼び名が変更になりました。旧ソビエト連邦に属していた国で、トルコに隣接し、黒海に面しています。ワイン造りの歴史はフランスやイタリアよりも古く、8000年前からという説もあり、ワイン発祥の地と呼ばれることも。
ジョージアのワインと言えば、2013年にユネスコ無形文化遺産に登録されたクヴェヴリ製法。「クヴェヴリ」とは素焼きの卵形の甕のこと。皮ごと潰してクヴェヴリに入ったぶどうは、マラニと呼ばれるセラーの中の土に甕ごと埋められ、低温を保ったまま、野生酵母によってゆっくりと発酵していきます。この手間暇のかかる昔ながらの製法を守って造っている生産者は、実はジョージアにおいても多くはないのだそうです。
イアゴ・ビタリシュヴィリは、ジョージアで古くから続く伝統を守ろうという意志のもとに作られた「クヴェヴリ・ワイン協会」のメンバーの一人で、形だけの甕仕込みではないワインを造り続けています。
このワインの品種はチヌリ。ジョージアの白ワイン用ブドウ品種の中でも、特に高品質のワインになることで知られています。オレンジがかった明るいゴールド。エキゾチックな白い花や香木が華やかに香ります。熟れたマンゴーやオレンジ、カラメル、樹脂や紅茶のニュアンス。じわりと沁み入るような程よい酸とほのかなタンニンを感じます。香りは濃密ですが、飲み心地はさらりとしており、重さを感じさせません。
開けてからしばらく経った方が、本領を発揮します。早めに抜栓して、室温に戻してからお召し上がりください。